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梵天

更新日: 2010年08月26日 06:39:23   


名称梵天
ふりがなぼんてん
別称大梵天
大梵天王
娑婆世界主
世主天
梵童子
ブラフマー
ブラフマン
神格天部の最高神
古代インド神話の万物の根源神
釈迦如来の脇侍
御神徳仏法守護、国土安泰
神仏習合

天部とは、古代インド神話(バラモン教、ヒンドゥー教等)の神々が仏教に取り込まれ守護神となったものである。梵天はサンスクリット語の「ブラフマン」で、「静寂・清浄・浄潔」といった意味。元々は宇宙の根本原理を神格化した万物の創造神、シヴァ神、ヴィシュヌ神と並ぶ古代インド神話の最高神だったが、仏教では帝釈天と共に天部の最高神となった。

梵天が属すのは三界の中の色界である。なお、三界には欲界、色界、無色界が存在し、欲界は欲望に溢れる世界「六道」=地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人道・天道(六欲天)を指し、色界は性欲と食欲などを離れた世界を指し、無色界はあらゆる物質的欲望(=色)を超越した世界を指す。特に梵天は、色界の最高峰「有頂天」に住んでいるとされる。

釈迦が菩提樹の下で悟りを開いたとき、天より舞い降りた梵天によって衆生に説くことを勧められた。はじめ釈迦は「きっと理解されないだろう」と躊躇したが、梵天と帝釈天が熱心に勧めたため、仏法を広めることを決意したとされる。これを「梵天勧請」という。


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