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勢至菩薩

更新日: 2010年08月19日 14:22:45   


名称勢至菩薩
ふりがなせいしぼさつ
別称大勢至菩薩
得大勢至菩薩
マハースターマプラープタ
神格菩薩
智慧の神
守り本尊(午年)
御神徳慈悲、来世の加護
神仏習合

サンスクリット語の名称は「マハースターマプラープタ」で、「偉大な威力を獲得したもの(=勢至)」の意味。元々はゾロアスター教(古代ペルシア)の水神・女神アナーヒターが仏教に取り入れられたといわれている。阿弥陀三尊の右脇侍で、智慧の光によってすべてを照らし、人々が餓鬼道や地獄道へ落ちないように救済する神様とされる。日本では法然が勢至菩薩の生まれ変わりと考えられ、浄土宗とゆかりが深い。代表的なお寺は京都の知恩院である。なお、午年の守り本尊としても知られている。

阿弥陀三尊の一尊であるが、左脇侍の観音菩薩と比べ、勢至菩薩は日本でも中国でも非常にマイナーな菩薩といえる。単体で祀られることもほとんどない。阿弥陀三尊は阿弥陀如来の徳である「慈悲」と「智慧」を、「観音菩薩=慈悲」「勢至菩薩=智慧」と象徴的に人格化したものといわれ、このことから昔の人々は「智慧」よりも「慈悲」を強く求めていたとも考えられるだろう。


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