とげぬき地蔵尊(高岩寺)の都市伝説
更新日: 2014年03月28日 04:46:29
「おばあちゃんの原宿」きっての大スター。
名称 | とげぬき地蔵尊(高岩寺) |
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ふりがな | とげぬきじぞうそん |
主祭神 | 延命地蔵菩薩(秘仏) |
創建 | 1596年 |
住所 | 東京都豊島区巣鴨3-35-2 |
アクセス | 各線「巣鴨駅」より徒歩10分 |
別称 | とげぬき地蔵、はやり地蔵、曹洞宗萬頂山高岩寺の延命地蔵菩薩(正式名) |
属性 | 仏教 |
公式HP | http://www.sugamo.or.jp/praye r_detail01.html |
【都市伝説1】
1713年5月のこと、江戸小石川に住む武士で田付又四郎という男の妻が病に伏していた。妻は日ごろから篤く地蔵尊を信仰していたが、出産後より病状が悪化し、医者も見離すほどであった。「私の家には怨霊がつきまとい、女は25歳までしか生きられないと父母より聞かされている」、それが妻の口癖だった。思い悩んだ男は、やはり妻の信仰する地蔵尊におすがりするしかない、と自分も一心に拝んだ。
ある夜、男は不思議な夢を見た。黒袈裟の僧が現れ、「私の像を彫刻し川に流せば妻の命は助かる」という。が、急にはできないと答えたところ、「印像(ハンコ)を与えよう」と言い残し、僧は消えた。ハッと目が覚め、枕元を見ると不思議な木の地蔵尊影が置かれていた。言われた通り、印肉にしめして1万体の地蔵御影を紙に捺し、両国橋から川に流した。翌朝、妻に呼ばれて床に行くと、「今、枕元に死神が来ましたが、錫杖をもった黒袈裟の僧が追い払ってくださいました」という。以降、妻の体調は日に日に良くなり、無事に楽しく子供と正月を迎えることができた。
後日、そんな話を男がとある家で話していたら、毛利家出入りの僧が「ぜひその御影をいただきたい」と二枚を譲り受けていった。ある日、毛利家の女中が過ってくわえていた針を飲み込んでしまったことがあり、医者も手がつけられず困っていたところ、僧が例の御影のお札を飲ませた。すると、間もなく女中は嘔吐し、針を吐き出した。不思議なことに、御影は針に貫かれていたという。この話は田付氏が書き記し、寺宝の霊験記として今に伝えられている。
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