千本の手を持ち、その一つ一つに眼がある変化観音の一仏。「千」というのは「数限りない」ことを意味し、千の眼で世界のすべてを見通し、千の手であまねく人々を救済するとされる。日本では、十一面観音と並び、平安時代以降、絶大な人気を誇った。